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プロフィール
cici123

2016年05月20日

僕は犬である。 名前は言えない

犬派と銘打っておきながら、 犬の話を書いていない事に気付いた。
 ここらで、 登場させよう。

 小学校一年生の時、 山の中の 小さな村に住んでいた事は書いた。
 そこで 犬を飼う事になった。

 村に一軒しかない何でも屋さんに わざわざ注文して取り寄せた 牛肉 を、
 何者かに盗まれたのが発端だった。
 父は 激怒し、 落ち込んだ。
 よほど食べたかったらしい。

 何しろ 周りは山ばかりの村だ。
 おそらく、 野犬か、 肉食の獣の仕業であろう と考えた父は、 急きょ 番犬を飼うと言い出し、
 早速、 何処からか シェパードの子犬 を手に入れた。

 シェパードだから、 大型犬だから、
 と 特大の犬小屋 を製作し、 白いペンキで 塗りたくった。

 小さな子犬が やってきた。

 父が 名前を付けた。
 なんと、 住んでいる 村の名前 を そのまま犬の名前にしたのだ。
 ありえない。
 村にも、 子犬にも失礼だ。
 よって、 ここに名前を明かせない。 住んでいた村が 分かってしまうからだ。



 東京都にも 村がある。
 檜原村  利島村  新島村  神津島村  三宅村  青ヶ島村  小笠原村
 どれも立派な良い名前である。
 ただし、 村の名前としては、 である。
 犬の名前 としては どうかと思うのは、 吾輩ばかりではないはずだ。


例えば、
「ヒノハラ、 お手」
「カミツシマ、 伏せ」
「オガサワラ、 お預け」
 どうだろう。
 そこはかとなく 失礼感が漂うばかりでなく、 たいそう 呼びにくい。 
「リシリ  おすわり!」

 父に ペットの名前をつけさせてはいけない と、 その時悟った。
 子犬は雄だった。 可愛かったが おバカだった。


 最初につれてきた時、
 あまりの可愛らしさと、 予想を裏切る小ささに
(何しろ、 散々 大型犬と連呼されていたので)、
 抱いたまま 家の中に入れてしまったのがいけなかった。

 座敷の真中で、 おもらし してしまったのだ。
 あわてて 庭に下ろしたのだが、 遅かった。

 そこを 自身のトイレと決めてしまったらしく、 何とかして座敷に上がろうとする。
 成功すれば、 しっかり 座敷の真中で、 満足そうに おしっこをする。
 そういう事が 何度か繰り返され、 対策を講じた。
 少しでも足がかりになりそうなものを 取り払った。

 ド田舎の 農家の離れ である。
 バリバリの狭い日本家屋で、 シェパードを 室内犬 として飼うという発想は、
 どこをどうほじくっても 出てこない。

 吾輩と妹は、 おおむね 縁側(えんがわ)から出入りしていたのだが、
 足台にしていた敷石がなくなった為、 運動能力を試される仕儀(しぎ)になった。
 七歳児と二歳児にとって、 田舎家の縁側は 高い。
 靴を持って 飛び下りる。
 帰りは、 先に靴を脱いで、 飛び上がる。
 縁側が汚れるし 危ないから と禁止された。
 が、 なかなか親の言う事を聞かない 姉妹 であった。
 妹は、 二歳児だったくせに よくやったものだ、 と 今は褒めてやりたい。


 さて、 犬の為に、建設した ホワイトハウス だったが、
 どうも 子犬の方は 気に入らなかったようだ。
 鉄格子のはまった窓が 嫌だったのだろうか。
 いっこうに入ろうとはしない。

 父は、 何でもないふりをしたが、 相当がっかりしていたようだ。
 背中が 寂しい と語っていた。

 代わりに 吾輩が入って、 お昼寝した。
 広さは十分だ。
 しかし、 母に見つかって、 ものすごく叱られた。

 鉄格子の中にいる我が子 を見て、 喜ぶ親は 稀(まれ)である。

最想说的话在眼睛里,草稿箱里,还有梦里。

 その後、 父の転勤やら、 その他 大人の事情が相まって、
 子犬のうちに、 村の名前の犬は、 他にもらわれていった。
 犬好きな人らしい と聞いた。
 泥棒に入られて、 番犬を欲しがっていた とも聞いた。

 新しい飼い主から、 まともな名前 をもらっていれば良いのに、 と思う。



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